順調に想う事。
食糧がなくなってきたので、冷凍してあった餅とパンを食べた。結構前のもの。きっと2、3ヶ月前。でも美味かった。パンなんてベジマイトとマヨネーズとケチャップを塗って食べました。餅は普通に美味かった。今月も残すところあと少し。もうすぐ給料日があって、滞っている支払いがとりあえず出来る。とりあえず働いているので、返済は出来るのだ。新しい絵を描きはじめているのだが、描き始めれば、見えてくる景色があって良い。無駄ではない日々に順調だと感じる。
雨で、金もなく、部屋で過ごした。雷が鳴って、そろそろ梅雨明け間近かと、その輝きとゴロゴロドン!音に願い託した。腐っていく生ゴミに猛スピードで虫が湧く。その健気な生き様に感服しながらも容赦なく、ゴミ回収車に蛆さら投げ込み、さらに水で流して視界から消した。
この夏だけの命。食糧を食べて消化し分解して、大きくなってとっとと飛び立っていけ。
俺の来ないうちにな。
子猫がやたらはねられて道路で死ぬ時期。もう、五匹は観た。
結局、ゴミ回収車には屠らなかった。
それは血の問題としよう。血抜きされている肉ならば、別かもしれないが、俺には出来なかった。
何度も通って確認。
踏みつけられ続けて毛皮だけになった死に様に人間の無慈悲を想う。
しかし、まあそうだろうな。
触りたくもない。穢れそう。汚い。保健所。回収。誰かが電話。そんな発想が巡りました。
10秒もいらない。ゴミ回収車に投げ込む手間。でも出来なかった。
臭いものには蓋。その言葉の意味をふまえて、俺は開ける側で取り出す側。
そのギリギリのところで、生死の間を観る。
世間体、損得。善悪。その言葉に朧になったリアルはその蓋の中あって、
よく観ると、汚いものは実は、腐っていくだけだが
それは我々にとってだけであって、そこにも生々しく生きる生命活動と死が蠢いて、
循環を担い続けいる。
雨が続き、その道路の小さな毛皮はどこかへ消えた。
知らぬ所で生まれ落ちた野良猫如きに愛など持てぬもの。
なんなら、その死は我々にとって迷惑なのだろうか。
明日も俺は働くが、明日も良い日であるように真に願う。
私が走る街が平穏で皆が喜びのうちにある事を希望する。
私は私の街が善で溢れた所である事を熱に祈る。
何故ならば、その方が、俺の仕事はしやすく捗るからだ。
快適にそして滑らかに。楽しく、順調に事を進めよう。
いつか、私の街に馬が歩いていれば良いのにと、熱望する。
牛を使う田植えを観てみたい。
私たちは、生産性をサービスを、便利さを重視し、忙しさと金とアスファルトと引き換えに
リアリティーと優しさを落としてしまった。
大人はみんな牛も馬も必要ないと思ってる。
それがちょっとだけ残念だ。
おk。順調に事を進めよう。