ケイカルエースを通り抜ける。
夜勤にギブアップ。明日から、新しい仕事が見つかり、俄然と気合が入ります。
夜勤は美味しい仕事なので、続けたかったのだが、はっきり言って無理。まじ限界点でした。
次の夜勤は、遅刻からの、そのまま、お休みしますの連絡。がもう予想通り。
ここで、やめられたのがラッキーだ。金が欲しい。とりあえずあともうちょっと。生活が立て直せないまま、もう4年がすぎる。きつい年月だ。仕事は安定しないまま。通り過ぎていく。借金だけ増えていく。ああもう限度額。最後のペイ。誰かは盗み観てる。だけ。嘲笑い。ガッカリです。
軍資金すら手元に残らない。ここは頭を使って、起業だ。粘れ。
商品化しなければ、美術など、所詮趣味の領域。柔軟な思考希望。
俺の脳みそ。いい具合に閃け、俺の生活。俺の会社、突破口。まあ良い。上等。
アラスカの生活のビデオを観てる。常に寒すぎるそこは、物々交換。漁猟の食生活。
そして、サウナ。極寒の地で熱いサウナ。温まる身体。夜勤のアフターにきっと沁みる。
あああの、寝ぼけた夜勤の合間に見上げた夜空に、オーロラでも架かれば、誰もがもな、神聖な啓示を受けるのだ。好きなように生きるのだ。いや、神ならこう仰られる。
好きなように生きなさいと。御指令をくださる。
だが、それは、この田舎町にあるはずもない、いつものような、澄んだ夜空であった。
不眠に至った理由は、最期の日に理解できた。
朝日が差し込む。今が、この季節だけが
1番満ち満ちている、7時半あたりをフラフラ寝ぼけまなこで待つ。
ほかほかの粘土のうような製品、ケイカルエースは蒸気が揺れて、立ち上っている。
その筒の中を光が突き抜けていく時、その光を見るのだ。その時、エジプトの神殿を連想します。
神に逆らった、王。
エジプトの三位一体の神偶像の神殿に、その瞬間だけ、小窓から、光が差し込むのだ。
三位一体の神の偶像は光に照らされ、ゴージャスに。我々は皆、迂闊にも、畏れに似た、感慨にふけるのだ。
ケイカルエースの間を差し込む光を見る。ゆらめく蒸気に乱反射しながら、突き抜ける様は、サイケデリックで、神聖だ。しかし、途端に、目が覚めてしまうのだ。
メラトニンが自然にでてくるまでの十数時間は安眠できない。
ああそういう事かと、わかった日に退社しました。
そういう事で、いままでありがとうございました!
俺が行った事で、数多くの迷惑をかけてしまいました。
それを受け止めてくれ、引き受けてくれた事に大いに感謝です。
次次次。ガンガン行こうぜ!