趣味のパイプで想うこと。

パイプ煙草を密かに楽しみ、想いを書きしたためます。読んでください。

クリスタルボウルのこと。

クリスタルボウルの話はしただろうか。コツコツと貯めたお金を注ぎ込み90万円近くのクリスタルボウル四つを購入し、そのうち二つを落として割ったのだ。本気でヨーガ教室を開校するはずで、思い切り買ったクリスタルボウル。簡単だし、受けるかなと想って。

これで人気教室。食いパグれることもないぜと。

 

クリスタルボウルの作り方の特徴の一つは、焼き上がるまで、音程や音質がわからないこと。

出来上がったらこんな音でした。という感じだ。ちなみにた二つはCよりの低音と高音だ。

あれから数年たった。単純かつ、その製造工程ゆえ、良く、好みの音を出すのが実は難しい。

はじめの数年間は好みの音が出なくて、はやくも、飽き飽きしていた。二つは早々割れて消えてしまったし、低音の方は未だ音が割れやすい。ケースで眠らせて気が向いた時だけ、鳴らしていた。

いつのまにか、俺は負債に追われ、

教室の計画は進まぬまま、ほぼ倒れ、やる気も消え失せ、空前の灯火よろしく、

仕方なし、個人的にヨーガを続けている。

 

そんな中で最近は、ヨーガをする時にクリスタルボウルをボーンと鳴らすようになった。

音があると何かとしまるから。始まって終わる合図のように。なんだか楽しい。

ヨーガの開祖シヴァは太鼓を使っているが、まあ俺はクリスタルボウルで良い。

そしてここに来てようやく、高音の小さなボウルがいい音、醸し出してきた。これが実に嬉しい。

一瞬でビジョンが広がっていくようだ。それは、倍音の持つ特性だろう。楽器ができないと嘆いた俺も、なるほど楽器とはこういうものかと、(音楽的に勉強不足故言葉にできないもどかしさがあるが)涙ぐむ実感できた。

単純で、簡単な楽器で、しかも、たった一つなのだが、充実した気持ちになれたので、

ブログにて、すべての楽器演奏家に贈りたい。

つつつ、ついに、

良い音が出ました。