ドリアル。
フロンの冷蔵庫から出てきた玉ねぎを持ち帰り、様子を観察していたらぐんぐん芽が伸びてきた。f1種は種ができない可能。葱坊主の後できる夢見る黒い小さな種。冷蔵庫の裏側に現れる小動物のいろんなベットを観る時溢れる優しさに潤む心を大事にしたい。放置された冷蔵庫の裏側に住処を見つけて眠る寝息を想うのだ。息吹はいつか途絶え、深く眠る死が君たちに安からに訪れていますように。未だ生きている君今日もどんぐりを探して元気に歩き回るのだ。
朝の光を今朝。木漏れ日の中で見た。そのひと時それは贅沢なプラーナに満ちて祈りとして身体に充満する。ふらりと歩いて帰宅後に布団を干した。拭き掃除に数滴垂らしたフランキンセンス、乳香の香り。たかがワンルーム一、ニ週間でホコリがどうして溜まるのか。いつも疑問に思います。掃除後に、
ホワイトセージを焚いて思い出した。いつかMCの誰かがパーティーでホワイトセージを焚きながら、ドリアル。ドリアルと言っていた。どリアル。きっと凄いリアル。普通の現実世界。の事だって想う。きっと僕らは、想念。マインドの中で生きているのだ。その事について発言してたんだと想う。
「ここにドリアルがあるんだぜ。チェレラ ヨウ イエイーイ。」クールだぜ。
その夜に、きっと夕方ぐらいペロリと舐めた誰かが持ってきた大麻の蜂蜜漬けの蜜の味。
ハイにイカシタエレキギター。ぶっ飛ばしたドリアルな電撃ロックンロールバンドの演奏。
痺れたぜ。
確か星空の下。踊った夜を想い出している。
ホワイトセージの浄。昂煙。あれはそう、ネイティブ・アメリカンの儀式だった。
YO。ドリアル。俺はそれを受け継いでドリアルワンルーム、ドリアルアパートの一室にて、焚いているんだ。綺麗になった部屋で、カスコンロ周りだけが汚れているのがそれがまたドリアルとして。
目につくが目を瞑りやらないままに今朝の掃除を終えた。
ドリアルな台所。その汚れたガスコンロ辺りで、煙草に火をつけて吸った。ネイティブ・アメリカンの戦士よその霊。その息吹。その聖霊よ。どうか俺に宿りたまえ。
地の戦士として働き、天に捧げよ。
フリーターなリアルをドリアルな虹の戦士に書き換えるのだ。
吐き出した煙は換気扇に吸い込まれて消えた。
ドリアル。